庭の平均的な広さは、部屋で言うと3部屋分にあたります。そんなに広いスペースが、全く使われないデッドスペースになっていませんか? その大きな理由の一つが、そもそも庭ってどんなものかイメージしづらいから。理想の庭を自由にイメージするコツ、それは庭を「もう一つの部屋」と考えてみることでした。部屋なのに土足OK、野菜も作れて、バーベキューもできて、夜には星空眺め放題。そんな風に想像したら、庭ってなんて魅力に溢れた空間なんだ!と思いませんか?
私たちが大切にしているのは、ご家族の幸せなシーンをカタチにすること。さあソトイロで理想の庭づくりを始めましょう。
理想の庭を自由に想像したら、次は庭の基本を知りましょう。庭を構成する8つの要素を押さえることで、イメージがぐっと具体的になります。
❶庭の構成要素
ワクワクするようなシーンをカタチにする為に、まずは庭の配置を大まかに決めていきましょう。
家と庭の関係、周辺地域と庭の関係をイメージしながら、方向性を決めていきます。
敷地の把握については専門家と相談し進めることで、より具体的な設計プランを立てることができます。
ゾーニングのポイント
まず、家と庭の要素を把握します。屋内スペースのリビング・ダイニング、玄関周りや浴室の位置、屋外スペースのメインガーデンやアプローチ、カースペースをどこに配置するのかを大まかにレイアウトしていきます。より具体的な配置計画については設計担当者と相談しながらプランニングし、設計図面へと落とし込みます。
ゾーニングするにあたり、敷地の条件を知りましょう。周辺環境や形、広さ、そして法的規制など、それぞれの角度から敷地を眺めることで、より具体的にゾーニングすることができます。特に法的規制については様々な制約がありますので、専門家のアドバイスを受けながらプランニングを進めていきましょう。
❷庭の構成要素
住まいの「顔」とも言える場所、エントランス。
開放感重視型や、プライバシー・セキュリティー重視型など暮らしのタイプに合わせつつ、
周辺環境や地域との関係性を考えながらスタイルを決めていきましょう。
エントランスのスタイル
オープンスタイル
敷地と道路の境界を、門・塀などで仕切らず、植栽や門柱などの少ない要素でソフトにカバー。限られた敷地を広々と見せることができるのも利点です。
セミオープンスタイル
敷地と道路を低いフェンスや生垣などで軽く仕切り開放感を生み出します。オープンスタイルとクローズドスタイルの優れた面を兼ね備え、多くの人に好まれています。
クローズドスタイル
プライベートな時間を他人の目を気にせず自由に楽しめ、防犯や安全対策を造りやすいエクステリアです。クローズドスタイルは、目的に沿ったプライベートガーデンを造りやすいことが特徴です。
門まわり
ゲストを迎える際に一番初めに目につくのが門柱・門扉などの門まわり。お庭の中で、床面に対して立っているものなので、自然と目に留まります。また、エントランスをデザインするにあたり、最初に門まわりのイメージを固めると、雰囲気の方向性が決まりやすくなります。門柱や表札、メールボックスなど、住まいのイメージに合わせて決めていきましょう。
❸庭の構成要素
エントランスから玄関口へとつなぐアプローチ。
アプローチはエントランスから玄関口へとつなぐただの通路としてだけでなく、
ガーデンスペースを体感できる装置としての役割も果たしています。
そのポイントは“変化”を取り入れることでした。
アプローチの基本的な考え方
アプローチで大切なのが“変化”を取り入れること。直線的に玄関へ導線を引くのではなく、平面的な変化、もしくは立体的な変化を取り入れることで視覚的な面白さや回遊性が生まれ、より庭の魅力を引き出すことができます。
アプローチのタイプ
アプローチのスタイルは様々ですが、大まかに3つのタイプに分けて考えることができます。クランク型、L字型、S字型といずれもエントランスから玄関口に対して、直線的にならないのが特徴です。高低差がある場合は階段やスロープを設けて立体的にすることで、さらに庭の魅力を表現することができます。
❹庭の構成要素
庭の中でも存在感の大きいカースペース。
近年はただ車を置くスペースから、魅せるスペース、さらには楽しむスペースへと変化しています。
使い勝手も心がけながら、ライフスタイルやアプローチとのつながりを意識した駐車場計画を立てていきましょう。
理想の庭のイメージやライフスタイルに合わせてデザインしていきましょう。
駐車場の基本的な考え方
ガレージタイプ
駐車場を部屋のような楽しみ空間として活用するガレージタイプ。車を風雪から守ったり、防犯上のメリットもあります。
オープンタイプ
ガーデンスペースの外側に車を駐車するタイプです。車の出し入れや、省スペースを図れる特徴があります。
ガーデンタイプ
ガーデンスペースの中にカースペースを設けたタイプです。庭との一体感を感じさせ、カーゲートを設けることで防犯上のメリットが得られます。
駐車場まわりの素材
駐車場まわりの素材に工夫や変化を取り入れることで、アプローチとのつながりを持った、
一体感のある空間にすることができます。
カーポート&サイクルポート
カースペースの条件や庭のスタイルに合わせて、ぴったりのカーポートや
サイクルポートを設置しましょう。
❺庭の構成要素
ガーデンスペースの主役とも言えるメインガーデン。
家族や仲間とのバーベキュー、グランピングや野菜作り。
そんな楽しいイメージをカタチにするポイントは「つなぐ」ことでした。
ソトイロで理想のメインガーデンを実現していきましょう。
ソトイロのメインガーデン
庭をもう一つの部屋と考えてみる。
リビングなどの屋内からそのまま出られる庭があったらいいと思いませんか?
実は庭が上手に使われない理由は、屋内外の間にある大きな段差によってつながりが失われているためでした。
デッキ、テラス、サンルームを上手に組みあわせることで、つながりのある、理想の部屋がもう一つ誕生します。
デッキは「甲板」に由来し、建屋から張り出す形で作られるので、建物の床高とフラットに造作されることが多く、屋内とのつながり感があります。
テラスは庭に張り出した屋根付きスペースのことで、床面の施工を組み合わせることで、様々な用途として使うことが可能になります。
サンルームはリビングの外側に付け足すように設置されることが多く、屋根・壁面などをガラス張りにして日光を多く取り入れられるようにした部屋です。洗濯物を干すなど生活の利便性も上げてくれます。
メインガーデンのバリエーション
リビングと庭の間の段差をなくすことで、中と外の行き来が自由になります。天気のいい日は椅子とテーブルを置いて読書やカフェスペースに早変わり。
デッキとテラスの組み合わせ。テラスを大きく確保することで、子供達の遊び場にもなりますし、ハンモックでお昼寝、お父さんの日曜大工のスペースとして大活躍。
リビングと庭の間の段差をなくすことで、中と外の行き来が自由になります。天気のいい日は椅子とテーブルを置いて読書やカフェスペースに早変わり。
家づくりの際、ついつい庭づくりは後回しになっていませんか?いまは家のことを考えるので精一杯だから、庭は建物が完成してから考えよう・・・といったように。でも、庭をもう一つの部屋と考えると、「部屋→庭→部屋」という導線をもったプランも考えられます。まずは自由に、住まい全体で家族とどんな風に楽しむのかイメージしながら、家と庭を一緒に考えていきましょう。
❻庭の構成要素
デッドスペースになりがちなエントランスやメインガーデン以外の空間。
実はちょっとした工夫でお庭の魅力をグッと引き立ててくれます。
家づくりと合わせて、きちんと考えておきたい住まいの裏方空間です。
裏 庭
住まいの後ろを
とっておきのスペースに
庭づくりの際、どうしてもメインガーデンのことばかり考えてしまいますが、実は工夫次第で裏庭はとっておきのプライベートスペースになります。裏庭をお風呂場や居室から見える坪庭などの癒しスペースにすることで、家自体の価値をグッと引き立ててくれます。家づくりの際、裏庭もあらかじめ計画しておくことで、魅力のある住まいづくりを可能にします。
サービスヤード
あると便利な
住まいの調整役
一般的に勝手口の近くに設けて、物干しや一時的なゴミ置き場として活用します。室内には置きたくないけど、メインガーデンにも置きたくない。そんなわがままを引き受けてくれるのがサービスヤード。囲いをつけて収納庫としても活用できます。
路 地
路地をただの通路から
楽しみのある庭に
路地は勝手口からメインガーデンや、カーポート、エントランスとを繋ぐ通路ですが、ただの通路としてしまうと
殺風景な雰囲気になりがちです。日々見逃してしまいそうなスペースにこそ、楽しみやホッと癒しのある緑を植えてみましょう。ただ通り過ぎる通路から、楽しみのある「路地庭」に。
壁まわり
上手に境目を仕切って
庭を演出しよう
庭の居心地を左右するのが隣地境界の設計です。地域に開いた庭か、プライベートを大切にした庭か、イメージや周辺環境を考慮して計画しましょう。お隣さんと接するデリケートなエリアなので、ベストな形を専門家と相談して決めましょう。
庭作りでうっかり見過ごしてしまうのがエアコン室外機の設置場所。
無計画にリビングの前に置いてしまって、テラスの施工に伴って移動、別の壁に穴を開けたり、部屋のレイアウトを変えたり、なんてことにも。家づくりの際は、将来のことも考えながら室外機の設置場所を決めていきましょう。
❼庭の構成要素
1日の半分を占める夜間は昼間と同じくらい住まいにとって大切な時間帯です。
照明次第で庭だけでなく住まい全体の魅力を最大限引き出すことができますし、
安全・防犯面でも効果が期待できるので、近年取付けを検討する方が増えています。
楽しみや備えをイメージしながら、暮らしを照らす照明計画を立てましょう。
照明計画
くつろぎや、楽しみ、来客時の導線、防犯など、いくつかのポイントを整理することで照明計画が立てやすくすなります。近年ではデザイン性や機能性の優れた照明が沢山あるので、住まいの雰囲気と合わせてコーディネートしていきましょう。
照明の種類
ダウンライト
玄関口の天井などから軒下を照らす照明。内と外のつながり感を生む、連続した空間として庭を演出。
アッパーライト
壁面を下から照らす照明。スタイリッシュで雰囲気のある庭を演出できる。
スポットライト
可動式で、目的の場所をライトアップすることが可能。演出や安全面などの用途で幅広く使われる。
ブラケットライト
門柱や玄関付近などの壁面取付けタイプの照明。アンティーク調など、個性的なデザインも多い。
アプローチ灯
アプローチ周りに設置するポール型の照明。エントランスから玄関にかけて自然な誘導を促す。
フットライト
低木や足元を照らす照明。演出だけでなく、段差が見えるような安全面を考慮した明るさの確保が大切。
・安心安全…………
もし配線が切れてもビリっとしないので、お子様やペットのいる家庭でも安心して使えます。
・エコ&スマート…
ローボルトなので通常ライトよりも消費電力を抑えつつ、センサーやタイマーを併用すればさらにお得。
・簡単施工…………
大掛かりな施工が必要ないので、お庭の雰囲気をちょっと変えたい時にもすぐに対応できます。
❽庭の構成要素
庭づくりに欠かせないのが植栽計画。
植栽には視覚的に雰囲気をよくするだけでなく、
目隠しや室温の調整、防音や防犯など様々な効果や役割があります。
また、植栽は生き物ですので、お手入れのしやすさなど末長く付き合っていく視点も大切なポイントです。
照明計画
景観の調和と癒し効果
植栽にはお住まいとまわりの景観を調和させる効果があります。同時に、室内外からの眺めも変わり、お住まい全体に趣のある癒し効果をもたらします。
目隠し・防音・防犯効果
隣家や通りとの境目を生垣にしたり、常緑広葉樹を使ってさりげなく目隠しをすることで、柔らかくプライベートな空間を演出します。また騒音を軽減したり、人の侵入を阻止する防犯機能もあります。
気候の調整効果
庭や室内など住まいの気候を植栽によってうまくコントロールすることができます。常緑広葉樹は夏の強い日差しをさえぎったり、強い風当たりを抑えたりする効果があります。
植栽を考えるポイント
植栽の効果を最大限発揮するために、植栽を考えるポイントを押さえていきましょう。
❶ファサード
ファサードは、周辺地域との調和は考えながら植栽選びをしましょう。またオープンスタイル、クローズドスタイルかどうかも大切なポイントです。
❷アプローチ
エントランスから玄関までの間をさりげなく演出しましょう。見た目だけではなく、人が歩く導線なので、通行の邪魔にならない植栽選びが重要です。
❸メインガーデン
見て楽しむ植栽か、思いっきりアクティブに楽しめる植栽か、メインガーデンは家族のライフスタイルに合わせて植栽計画をしましょう。
植栽の種類
四季折々の表情を見せてくれる植栽選びで大切なのは
それぞれの特性を知ること。
歩みを合わせながら一緒に育っていく、そんなイメージを持ちながら庭にぴったりの植栽を選びましょう。
地被類(グランドカバー)
カンナ、ホスタ、ヤブラン、ハクリュー、コニファー類のセイブロックゴールドなど
地被類(グランドカバー)
チューリップやアパガンサス、ハーブ系のラムズイヤー、ツル科のツルニチニチ草など
芝について
メインガーデンでアクティブに過ごすならやっぱり芝生。芝生には様々な品種もありその特徴も違います。お住まいの地域の気候、十分な手入れが可能か、ご家族の好みなども踏まえて芝生を選びましょう。
芝のお手入れ方法
1.芝刈り
芝刈りを定期的にすることで綺麗な芝を保てます。芝刈りは高さ3cmを目処に5cmを超えない程度に刈ります。
2.エアレーション
芝生を活性化するための更新作業のひとつです。土壌の通気性や排水性が改善され同時に葉茎や根の発生が促され芝生の若返り(更新)につながります。
3.堆肥
肥料は基本的に春から秋にかけて成長気に施します。基本的には窒素、リン酸、カリの三大要素を含む細粒の普通化成肥料で緩効性のものを選びましょう。
4.水やり
季節ごとに
春……3、4日に1回程度お水をあげましょう。
梅雨…必要はありませんが晴天が続く場合は様子をみて。
夏……毎日土壌まで染み込む様にたっぷりと水を与えましょう。
秋……芝を落ち着かせる時期でもあるので様子をみて与えましょう。